CESの共同出展ブース「Japan Tech」はその名前を返上すべき
毎年1月始めにラスベガスでやってる「CES」(コンシューマ・エレクトロニクス・ショー)てのがあって、元々は名の通り家電のショーなんだけど近年はIoTや新機軸のハードウェアで話題をかっさらう「新製品を発表するための聖地」のようになってる。
2018年にはここに日本の企業が集合した「Japan Tech」というコーナーがあったんだけど、これが申し訳ないけどちょっと困った存在というかなんというか、日本ブースという活動への支援という気持ちで出展した方々が本当に気の毒に思えちゃったという話。
日本的な仲良しこよし感覚においては「おまえらざけんなよ何がJapan Techだよ」という発言はしにくくて、結果としてみなさん黙って離れてくという流れになっちゃいそうだけど、言うべきことははっきり言うほうがいいだろうって思ったので。
「フレンチテック」の真似をしたいのだろうけど
実はハードウェアスタートアップにおいてはフランスが元気で「フレッチテック」と銘打って手厚い支援をし、CES2017ではスタートアップが集まる「Eureka Park」の1/3を占領した、なんてことがあった。
それに釣られてCES2018では国単位のブース集合体が出たわけだが、日本は国としてスタートアップ支援を実質的にまったく行ってないので国単位ブースを大々的に出したりという流れはなく、そこで民間企業が集まって「Japan Tech」っていうブースを出そうぜっていう話になったらしい。
僕はJapan Techの中の人でもなんでもないので、以下は「こんな感じで発表されてた」というレベルである点を先にゆっとく。
「Japan Tech」ってか「Osaka Tech」かよって
Japan TechというプロジェクトのWebサイトはこちら。
運営側として紹介されてる会社は、
・アメリカの展示会サポートに強い大阪の「株式会社クリエイティヴ・ヴィジョン」
・大阪の広告代理店「株式会社大広」
・ハッカソン運営などを行っている大阪の「株式会社フィラメント」
で、出展企業のうち紹介順で先の3社は、
・水素水生成器を出展した大阪の「株式会社フジ医療器」
・Amazon Alexaの栄養相談スキルを出展した大阪の「江崎グリコ株式会社」
・光る日本酒用の升を出展した大阪の広告代理店「株式会社大広」
いやちょっとマテ、もちろん他の出展者もいたけど主要なとこは大阪じゃん!
Osaka Techって名乗れよ!! wwwww
大事なのは「Japan Tech」ブースの場所!
広い広いCES会場の中で、Japan Techが置かれた場所って...。はるか過疎地のまたまた端っこからさらに外に出て中国ブースが並ぶブースを超えた、超過疎地だったのだ。
これ、なんかいじめられてないか?
水素水生成器はねえよな
そしてJapan TechのWebサイトでもトップに紹介されてるのは、なんと「電界水素水生成器」wwwww。おいっ。水素水の効能云々はどうでもいいけど、そもそもこの装置ってIoTの要素ないでしょ?いや、販路求めるならそこに出るなよ。スタートアップでもないわけで。
「日本勢に『団結』の動き」なんてねえよ!
この件に関して以下の記事があってですね...。
で、「Japan Tech」の他にJetroが地味なブース出して、スマートロックの「tsumug」がDMM.akibaがらみの企業を集めたブースも出してたというわけで、いやそれ普通「団結」じゃなくて「分裂」っていうんじゃないかな。上記記事も題名と中身が釣り合ってないっす。
ということで、大広さんは「Japan Tech」の名前を一旦返上しなさいって。お前らが「Japan」名乗るのは許さんよ。名前を返上して、ちゃんとJetroさんが協力できるような体制を組み直すべきよ。
こうした共同出展の体制を組もうっていう心意気は買った。でもさ、頼むから「Japan Tech」を名乗るなよ。